過払い金

過払い金を自分で請求する方法とは?自分で過払い金請求した方がいい?

過払い金請求は原則として弁護士か司法書士が行います。しかし、過払い金請求の手続きに資格が必要なわけではありませんので、自分で行うこともできます。

過払い金請求を自分で行うと弁護士や司法書士に支払う報酬がかからないメリットがありますが、デメリットもあります。多くの場合、弁護士に依頼した方が手元に戻ってくる金額が多くなりますので専門家への相談がおすすめです。

ここでは自分で過払い金請求するメリット・デメリット、過払い金請求の流れをご紹介いたします。

目次

自分で過払い金請求するメリット

  • 費用が発生しません

弁護士に依頼すると金融業者との交渉や必要な書類の準備などの依頼をすることになりますので報酬がかかります。自分で手続きをする場合はその費用が発生しません。費用がかからないというのは大きなメリットに感じるかもしれません。しかし、自分で過払い金を請求するのは、実はとても大変なのです。

自分で過払い金請求するデメリット

過払い金を自分で請求するデメリットは、以下3つになります。

  • 過払い金を取り戻せない可能性があります
  • スムーズな交渉が難しいです
  • 書類準備や出廷などの時間をとられます

過払い金請求を自分でやるデメリット1.全額取り戻せないかも

取引履歴の開示要求をすると金融業者から「借金はもうありません」と言って和解を提案される場合があります。これは取引履歴を開示しないことで過払い金の支払いを避けるという、業者の巧妙な手口です(ゼロ和解)。

過払い金請求を自分でやるデメリット2.交渉が難しい

また、過払い金計算や交渉には、専門知識がないと難しい点が多くあります。過払い金を認めない業者もありますし、認めても本来の発生額よりも少ない金額で和解しようとしてきます。経験と交渉能力がないと対応が困難であるのが現状です。

過払い金請求を自分でやるデメリット3.準備に時間がかかる

さらに業者への直接交渉や書類準備はすべて自分で行うため、時間が奪われます。結果に納得がいかない場合は訴訟を起こす必要がありますが、その際にも書類準備や煩わしい交渉が発生しますし、裁判は平日の日中に行いますので仕事をされている方は仕事を休んで対応する必要があります。

自分で過払い金請求する手順

  • 金融業者に取引履歴の請求
  • 過払い金の算出(過払い金計算)
  • 金融業者へ過払い金請求
  • 和解成立
  • 金融業者からの返金

【自分で過払い金請求する手順】1.取引履歴を手に入れる

過払い金を自分で請求するとしても、誰かに任せるとしても、まずしなければいけないのが取引履歴の請求です。取引履歴とは、いつどの業者から、いくら借りていたのかを確認できる資料です。取引履歴の取得の仕方は、以下を参考にしてください。

併せてチェック!

【自分で過払い金請求する手順】2.過払い金の計算

過払い金を自分で請求する際、ポイントなるのが、過払い金がいくらあるかを計算しなおすこと。過去に払いすぎたお金と、本来払うべきだったものとの差額を明らかにする引き直し計算をします。計算方法について詳しく知りたい方は以下をチェックしてみてください。

この引き直し計算を間違えてしまうと取り戻せるはずのお金が取り戻せなくなりますのでご注意ください。

【自分で過払い金請求する手順】3.過払い金返還を求める

過払い金がいくら発生しているかを明確にできたら、次はいよいよ金融業者に過払い金を請求します。具体的には、自身の連絡先や振込口座などを記載した「過払い金返還請求書」と、請求する過払い金額を記載した「引き直し計算書」を作成します。

そして、この2つの書類を、「確実に書類を送ったこと」が法的に認められる内容証明郵便で送るのです。

【自分で過払い金請求する手順】4.金融業者との交渉

過払い金返還を求める書類を送れば、後日金融業者から連絡が来るはずです。この段階で、和解交渉と呼ばれる、金融業者との交渉がスタートします。

交渉では、過払い金の支払期限や金額、支払い方法について話し合います。ここで両者が納得すれば和解成立となり、過払い金の返還までたどり着くことができます。ただ、折り合いがつかない場合は、裁判をしなければいけない可能性があります。金融業者としても裁判は手続きが煩雑なため、避ける傾向にはあります。ただ、裁判になりそうなぐらいに交渉が込み入った場合は、弁護士に相談するのが得策でしょう。

【過払い金コラム】ゼロ和解とは?

和解交渉する際に、「ゼロ和解」という言葉を耳にするかもしれません。ゼロ和解とは、金融業者と債務者が「貸し借りゼロ」で和解することです。

現在借金をされている方が過払い金請求をすると、現在の借金をゼロにするという条件で和解を提示されることがあります。しかし、借金をゼロにすることを提案してきた=金融業者には本来は返還すべきお金があった、ということです。

金融業者も日々、弁護士や司法書士と過払い金請求のやり取りを行っていますので、個人からの請求が来た場合にはいかに安くすませるかを目指します。妥協点がわからずに損をしてしまったという方もいますので、個人で過払い金請求を行う場合であっても一度弁護士の無料相談をすることをおすすめいたします。

すでにゼロ和解してしまった場合でも、内容によっては過払い金請求ができる可能性もあります。心当たりがある方はお問合せください。

【自分で過払い金請求する手順】5.必要な場合は裁判をする

過払い金を自分で請求する際、和解交渉の内容に納得できないときはどうすればいいのでしょうか?この場合は、裁判を起こすことができます。

裁判をする際は、過払い金返還請求書や引き直し計算書、取引履歴書類など多くの書類が必要となります。和解の交渉より時間と手間がかかるでしょう。ただし、和解交渉よりも多くの過払い金を取り戻すことができるケースが多いです。多少大変でも、しっかり過払い金を回収したいという方は、裁判という手段も検討すべきです。

【自分で過払い金請求する手順】6.過払い金を取得

和解交渉や裁判で勝訴が成立すると、指定した口座に過払い金が振り込まれます。

過払い金を自分で請求するときにかかる費用は?

過払い金を自分で請求すると、大幅に費用が下げられます。例えば、裁判をする際は

  • 印紙代・・数万円程度
  • 郵券代・・6,000円
  • 代表者時効証明書・・600円程度

などが費用としてかかります。過払い金の請求にかかる費用について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。

過払い金を自分で請求するより弁護士に相談を!

過払い金を自分で請求する方法について、理解できましたでしょうか?ここまで読んでいただいた方なら気づいているかと思いますが、手続きは非常に大変です。さらに、自分で請求しようとすると、本来取り戻せるはずの金額より、過払い金は少なくなる可能性があることも分かったと思います。

手続きの手間を省き、確実に過払い金を全額回収するためにも、まずは弁護士に相談することをおすすめします。

弁護士法人きわみ事務所
代表弁護士 増山晋哉
登録番号:43737

昭和59年大阪府豊中市生まれ。平成21年神戸大学法科大学院卒業後、大阪市内の法律事務所で交通事故、個別労働紛争事件、債務整理事件、慰謝料請求事件などの経験を積み、平成29年2月独立開業。

きわみ事務所では全国から月3,500件以上の過払い・借金問題に関する相談をいただいております。過払い金請求に強い弁護士が累計7億円以上の過払い金返還実績を上げていますので、少しでもお困りのことがあれば無料相談をご利用ください。

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